天動説と地動説
偉大な天文学者、ケプラーとガリレオが地動説を提案しました。
それまでの考え方は天動説でした。
2世紀に、プトレマイオスという天文学者が天動説をまとめました。
天動説は地球中心説ともいわれます。
地球が絶対的な中心で、太陽も星も地球の周りをまわっているという考え方です。
それに対して、
1543年コペルニクスが地動説を発表しました。
天動説とはまったく反対の考えでした。
太陽が中心で、地球は太陽のまわりを一定の公転周期でまわっているという考えです。
あまりにも正反対の発想でしたので、その後大きな発送の大転換のときは、コペルニクス的転換といわれるようになりました。
コペルニクスの考えのあとに、イタリアの天文学者であるガリレオが地動説を広めていきました。
それが当時のカトリック教会の逆鱗に触れて宗教裁判にかけられます。
地動説が間違いであると認めなければ死刑にすると強要されて、無理やり誓わさせられました。
『それでも地球は回っている』
とつぶやいたと言うことはあまりにも有名です。
それから400年たって、1992年にガリレオの宗教裁判は間違いであったと認められ、ガリレオの名誉も回復されました。
今の時代においては、天動説が本当などだ!と言う人がいた場合。
小学生にでも、そんなバカなことを言ってはいけないと、非難されることでしょう。
銀河系の中心のまわりを太陽系が回っている。
太陽を中心として、地球がその周りを回っている。
このような事実は、現在の天文学や宇宙物理学で、すでに完全に証明された内容です。
家庭の中にも天体がある
ところで、天動説と地動説の内容は家庭の中の夫婦関係と親子関係に、ヒントをあたえてくれる内容があります。
家庭の中のお父さん、お母さん、子供達と
太陽と月と地球はどのような関係にあるでしょうか。
何に喩えられるかということです。
お父さんは、太陽に例えることができます。年を重ねると、太陽のように頭が輝くからというわけでもありませんが。
お母さんは、月にたとえることができます。
お母さんの生理の周期を月経といいます。月の周期と通じています。
子供は、地球にたとえることができます。
家庭の中の人間関係の基本は夫婦関係と親子関係です。
家庭にはお父さんが1人、お母さんが1人、子供が何人かいるというのが一般的な家庭です。
そこに加えて、祖父母が同居している家庭もあるでしょう。
ところが最近は家庭の中の秩序や格位や関係がおかしくなってきています。
科学的にも理論的にも実際でも間違っている天動説を実行している家庭が結構あるようです。
それでは、天動説を実践する家庭とはどのような家庭でしょうか?
天動説は地球中心説でありました。
これを家庭に当てはめて考えて見ると、子供中心主義の家庭です。
子供は地球を表します。
子供は地球です。
天動説は地球を中心に、太陽が回り月も周りを、天体も周っているというのが天動説です。
家庭的天動説
子供を中心に家庭を運営していくと家庭的な天動説になっていくわけです。
生活リズムも子供を中心にまわしていく。
食事も子供を中心にまわしていく。
子供の事情やスケジュールを第一にして、それに合わせて大人がスケジュールをたてていく。
例えば子供が○時に食事をするのでお父さんの食事時間もそれに合わせていく。
子供の寝る時間が〇〇時だから、お父さんはそれに合わせて〇〇してほしいであるとか。
子供のスケジュールが一番で、これこれだからそれに合わせてお父さんもこのようにしてほしいというスケジュールを組んだりします。
するとこれが家庭的な天動説を実践する家庭となっていきます。
子供を中心にお父さんが、家族がみんなが回っていくのです。
天動説は真実ではありません。
天動説は間違いでした。
家庭的な天動説で子供が育っていくとその子供の将来はどうなっていくのでしょうか。
子供にとってみれば自分を中心に
周りすべてが回るのが当たり前という観念が身についてきます。
するとすべてが自分の思い通りになって当たり前。
自己中心的なわがままな性格になっていくようです。
そして大人になったときに社会に出たときに自分を中心に全てを回そうとしていきます。
自己愛性パーソナル障害という人格障害がありますが、自我や自己主張が強すぎる人間となっていきます。
それが独裁者とかワンマンな人間になったりしていきます。
あるいは自分の思う通りならないと言う事を知ったときに、
そこで大きく落ち込んで人生の挫折になったりすることもあります。
エネルギーが強いと独裁者とかワンマン経営になるか、
その人のエネルギーが弱いと、絶望感から社会的な挫折の極地に落ち込んてしまったりします。
何れにせよ、幸せな人生にはならないことでしょう。
地動説が真理である
そこで天動説が間違いであると言う事は、16世紀になって天文学者のケプラーと、ガリレオガリレイによって天動説は間違いであるということで、地動説が発表されました。
様々な紆余曲折がありましたが、その後、天動説の間違いが明確になって、今や地動説が真理となっています。
宇宙の原則は地動説なのです。
宇宙の真理は地動説となっています。
地球が太陽の周りを回っているのです。
太陽が地球の周りを回っているのではありません。
天動説は間違いでした。
地球が太陽の周りを回っている地動説が真実なのです。
これを家庭に適用するとどうなるでしょうか。
家庭において、太陽はお父さんです。
地球は子供です。
月はお母さんです。
地球が太陽の周りを回り、月が地球の周りを回っている。
これが宇宙の真実でした。
ですからお母さんは子供の周りを回ってきます。
しかし子供はお父さんを中心にして、子供がお父さんの周りをまわっていくようにしなくてはいけません。
これが家庭的な地動説なのです。
お母さんは御用聞き
月であるお母さんは、
子供の声や願いを聞いて、受けとめてあげることが必要です。
月であるお母さんは、子供に対しては、御用聞きのような立場で子供に合わせて行きます。
月は地球の周りを回りながら、太陽の光を受けて美しく輝いていきます。
しかしお父さんは太陽ですから、お母さんと一緒に子供の周りを回ってはいけないのです。
お父さんは子供の御用聞きになってはいけないのですね。
天動説になってしまいますから。
お父さんは太陽です。
子供がお父さんのまわりを回すのが自然の法則です。
子供は脇役です。
お母さんは、お父さんを中心に子供たちが回っていくように戦略をたてる必要があります。
月であるお母さんは賢い知恵を使って、太陽の周りをまわるように家庭を運営していくのが賢いお母さんです。
お母さんが自分を中心に子供を回すのは良くありません。
例えば極端な例ですが、
お母さんがパチンコが大好きで、子供を車に乗せたままパチンコ三昧に没頭してしまう。
これはまずいてすね。
そのうち車のクーラーが切れてしまって、子供が犠牲となっていく事件もありました。
これはお母さんの欲望を中心に子供を回そうとすることになります。
月を中心に地球を回すことになってしまいます。
これは宇宙の原則に外れてしまいます。
間違っているわけです。
お母さんは子供が泣けば、自分のやりたいことをストップして、おっぱいをあげます。
またお母さんはテレビを見ていても子供が泣くとテレビを消してオムツを替えてあげます。
お母さんは子供中心になってよいのです。御用聞きですから。
子供の具合をいつも気に留めながら、心を配って子供の声を状態を見て行きます。
またお母さんは子供にあれこれ説教するのではなく、お母さんは何をしたらいいのかしらと、御用聞きに徹していくことなのです。
ほのぼのとした家庭アニメでサザエさんという漫画があります。
サザエさんの家に、御用聞きにくる酒屋さんのお兄さんがいます。
今日は何かございますか?
必要なものがあればなんでもお届けします。
と言って御用聞きにまわってきます。
御用聞きのスタンスでいると、月が地球の周りを回るようになってきます。
そして太陽の立場に立つお父さんのまわりを子供達がまわるように導いていくのです。
お父さんの出した方針や指示と言うものを中心に子供回していく。
地動説に従って、地球が太陽のまわりを周るように導いていくのがお母さんの役割と知恵なのです。
それを母子協助(ぼしきょうじょ)といいます。
母子協助によって、地球である子供達は太陽であるお父さんの周りを回っていく地動説の家庭を作っていく。
そうすると男の子は強くたくましい男性に育っていきます。
女の子は明るくかわいい愛らしい女性に育っていくのですね。
言葉ではなく、家庭の中の生き様や実体の姿を通して、
子供はそれを見ながら
育っていくのです。
子供は育てるというのではなく、育つのですね。
ですから子育てということばがありますが、子育つというのが真実でしょうか。
天動説ではなく、地動説を家庭の中で実践していくと子供達はよく育っていくということになります。
これがGメソッドの無限の家族講座の大切なセッションとなのです。
家庭的な天動説ではなく、
家庭的な地動説を実践していくということは、具体的に生活的にどうすればよいのか。
よく考えて工夫していただきたいと思います。
そして嬉しい体験談をたくさん出して教えていただきたいと願っています。