必要なものは全部準備されていました。
突然の立ち退き
2023年の9月末、長年住んでいるアパートから追い出されるような、突然の立退き話しが持ち上がりました。
私たちは家賃7万円ほどの賃貸アパートに住んでいましたが、
所有会社の営業さんがある日突然尋ねて来られました。
アパートを老朽化のために取り壊すので、転居先を探して年内を目途に転居してもらいたいと告げられたのです。
転居に際して、引越し代や移転先の不動産契約の初期費用などは全部出してもらえるという話しでした。
ただ私は、今の家賃が安いことや部屋にも不満は無かったので、このまま住み続けたいとも伝えましたが、それは受け入れてはもらえませんでした。
その夜夫婦で話し合う中で、これも何か意味があるのかも知れないねと考えるようになり、
せかっくなので理想の引っ越しの願いを立てることにしました。
「今よりも広い間取り、駅近10分以内、眺めの良いマンション上層階、コンビニが近くにあって、これまでよりも家賃が、お得に・・・」など、理想の住まいをイメージして願いを立てました。
家賃が下がれば、
既に願い立てをしているかねてから夢のプロジェクトを早く達成できる!のではと思いました。
数日経って、そう言えば以前GメソッドをしているNさんが体験談で、立ち退き話しをきっかけに好転した話しを思い出しました。
Nさんがしたように、夢の事業のプロジェクトを行うためにお金がいくらくらい必要か計算してみたら、
約400万円必要とわかりました。
立退料で大金が入ったらお金の問題がいっぺんに解決できるかもしれません。
実際以前から「臨時収入が入って私たちの夢のプロジェクトが成就できました~!」と投企もして来たので、
ひょっとしたらそのためにこの立退き話しが来たのでは!とも思い、今までにないくらいワクワクして400万が入って来ましたー!と願い立てするようになりました。
夫婦で理想の物件を探す
不動産検索サイトで、理想の間取りや条件を入力しました。
猫を飼っているので「ペット可」の物件。
間取りやきれいな室内の写真を夫婦で眺めながら理想の新生活を思い描くのはとても楽しいものでした。
どの物件にしようかワクワクしながらリストアップしていきました。
いつの間にか引越しをしないという選択肢は夫婦の間では無くなっていました。
1ヵ月くらいで希望の物件もだいぶ集まったところで、いよいよ不動産会社に内覧の予約をしました。
そして週末に夫婦で楽しみにしてお店に行きました。
すると予約の時には空きがあった第一希望の物件は既に空室が無くなっていました。そして第二、第三希望は両方とも猫がダメだと分かりました。
その時初めて知ったことですが「ペット可」と書かれていても、それは小型犬を想定していて、実は猫は不可という賃貸が多いということでした。
猫は爪で柱を引っ掻いたりするので厳しいようです。
さらに、リストアップしてた残りも猫が理由で全滅。猫1匹なら可のところは数件あったけれど、我が家は猫3匹だったので不可でした。
不動産屋さんが言うには、多頭飼育はOKなところがとても少ないらしく、
条件もだいぶ広げて探してもらいましたが、それでも数件しか無く、なかでも入居したいなと思える広くてきれいな物件は一つだけでした。
ただそこは、いいなと思えるだけあって今より家賃が4万円以上も高くなってしまうのです。
ちょっと計算してみたら、その家賃を10年も払えば、今より500万円ほど余分にかかることが分かりました。
それだと立ち退き料をいくらもらっても全額家賃に消えていってしまいます。
結局その日は決めることができず、がっかりと肩を落として帰宅しました。
それからしばらく、他のお店にも当たってみたりしましたが結局良い物件は見つかりませんでした。
年内の立退きの期限が迫って来る中、もうこの4万高い物件で話しを進めるしか無いかなと考えて、思い切って所有会社の営業さんに交渉してみることにしました。
「希望の物件は今より家賃が高くて、5年も住めば300万円以上も余分にお金がかかる。なんとか立退き料300万で見てもらえないでしょうか?」
願い立てでは400万でしたが、さすがにちょっと気が引けて言えませんでした。
300万円出れば、とりあえず引っ越してから家賃の安いところをゆっくり探せばいいかなと少し弱気になっていました。
ところが『個人の立ち退き料でそんなに出せません!』とにべもなく断られてしまいました。
『差額家賃も1年分が限度。ほかの居住人さんは100万ちょっとで退去日も既に決まっている。
このまま粘っても告知から6か月も経過すれば立退料を支払わなくても賃貸契約終了にできるんですよ!』などと強く言われて、
取りつく島もなく、話し合いは物別れに終わりました。
急展開を迎える!
私は勤務先の社長と昼食を週一回共にしているのですが、
会話の中で何気なく、近いうちアパートが取り壊しになるので引っ越す予定だということを伝えました。
すると『それならうちのマンション空けれるから、そこへ来ない?』
「えっ??」「・・・でも、ウチ猫3匹飼ってるんで?」
『ペットOKな分譲マンションなんで大丈夫だよ』
「えっ!? ・・・家賃はいくらくらいですか?」
『家賃は要らないよ。近くに住んでもらえると助かるから~』
「えっ!! ・・・ 妻に相談してみます」
家に帰って妻にそのまま話しました。『えっ、本当に? 家賃要らない? そんなことあるの?
助かるね?』
正直それ以上の条件は無いと思ったので、お願いすることにしました。
社長はマンション2つと戸建て1つを所有していて、そのうちの一つを空けてくれることになりました。
社長に借りることになったマンションは、不動産屋で見つけた4万高い理想の物件とほとんどの条件が同じという希望通りのものでした。
間取りも広く、高層階、駅もコンビニも近いなど、まさに願い立てた通りの理想の引っ越し先が用意されていたことに夫婦でとても驚きました。
立退き交渉は?
引っ越し先の見通しが立ったので、年内の移転日を決めるため、12月に会う約束をしていました。
ところが営業さんが、12月にインフルエンザをこじらせて入院してしまい予定が延期になりました。
そのまま年内には会えないまま、1月になり所有会社へ問い合わせてみましたが、連絡するまで待ってくださいと言われました。
結局、電話が来たのが2月4日。以前の営業さんとは別の方からでしたが、その日すぐに会うことにしました。
聞くと、前の営業さんはメンタルを病んで休職状態。その日来たのはなんと代表取締役社長でした。
『このたびは社員がずいぶんとご迷惑をおかけしました』
「いいえ。体調を崩されているようで、お大事になさってください」
『早速ですが、実はもう来月1日からの取り壊し開始が決まっていて間が無いんですよ』
「えっ? ずいぶん急ですね!?」
『それで立退きの件なのですが、今回ずいぶんとご迷惑をお掛けしたので、立ち退き料 400万円でどうでしょうか?』
「えっ!? 」
心の中では「来たーーー!」と叫んでいました。400万円という金額は実は一度も先方には伝えたことはなく、
願い立てツイートだけに書いてた内容だったので、とてもびっくりしました。
平静をなんとか装って「分かりました。お受けいたします」と答えました。
翌日には口座に400万円が振り込まれてました。
家賃がかからない物件に引越せたおかげで立退料は差額家賃などに消えることなく、
まるまる必要な夢のプロジェクトに使えるようになりました。
まとめ
もしも、都合よく希望の物件が見つかっていたら、すぐに転居を決めていただろうと思います。
また、転居先の家賃の要らないと分かった後、営業さんに詰め寄られていたら立退き料も適当な金額(50~100万円)で決着していたかもしれません。
また営業さんが元気で変わらず担当していたら、最大で100万円の立ち退き料だったでしょう。
すべて絶妙な空間の神さまの自動操縦の中にあって、
想定することもできない最良の結果へと導かれました〜
本当にありがとうございました。
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